よくあるご質問(Q&A)

アトファイン/傷あとケアテープ、
アトファインクリームに関する
お客様からのお問い合わせの中から
「よくあるご質問」をまとめました。

アトファイン/傷あとケアテープはどこで購入できますか?

主に調剤薬局、院内売店、全国のドラッグストアで購入できます。また、インターネット通販各社でも購入できます。

アトファインと傷あとケアテープは同じ製品でしょうか?

同じ製品ですが、アトファインは病院向けの大容量タイプ、傷あとケアテープは薬局・薬店向けの少量タイプとなります。
傷あとケアテープはM、Lのみのサイズ展開となります。
(テープの長さが不足する場合は、Q14を参考にテープをつなげてお使いください。)

抜糸してから日がたっていますが効果はありますか?

傷あとケアは抜糸後すぐに始めると、より効果的です。
そのため、なるべく早く使い始めていただく方がよいですが、アトファイン/傷あとケアテープをモニターでお使いいただいた方の中には、術後8ヶ月目から使い始めて、効果を実感された方もいらっしゃいますので、抜糸後から日がたっていても効果がある可能性はあります。

溶ける糸や医療用接着剤で傷が閉鎖された場合、いつから貼れますか?

血液や滲出液が出ておらず、傷口が完全に閉じていれば、お使いいただけます。(判断に迷われた場合には、医師にご相談ください。)

アトファイン/傷あとケアテープはいつまで貼っておく必要がありますか?

赤みが引き、肌の色に近い傷あとになることがケアを終了する目安となります。
傷あとは3ヶ月-1年かけて治っていきますので、最低でも3ヶ月間、皮ふの伸展が大きい部位(腹部、胸部、関節)については6ヶ月-1年間のケアの継続をお勧めします。

かさぶたができている状態でも貼れますか?

お使いいただけますが、アトファイン/傷あとケアテープをはがす際に、傷あとを傷めないように気をつけてはがしてください。

以前テープを貼るときに、傷あとを寄せて貼るように指導されました。アトファイン/傷あとケアテープも寄せるように貼ったほうがよいですか?

アトファイン/傷あとケアテープは傷あとを寄せずにお貼りください。寄せて貼ることで皮ふにストレスがかかり、かぶれ等の原因となります。
アトファイン/傷あとケアテープはタテ・ヨコどちらにも伸びない素材を採用しているため、そのままお貼りいただくことで皮ふの伸展を抑えます。また、傷あとケアには、傷あとが開く方向だけでなく(下図、Aの方向)、傷あとが伸ばされる方向(下図、Bの方向)の伸展刺激を抑えることが重要であり、アトファイン/傷あとケアテープをお貼りいただくことで、両方向の伸展刺激を抑えることができます。

子供にも使えますか?

かゆみや痛み等の意思表示が自発的に可能であれば、お使いいただけます。使用中は保護者の方がこまめに観察し、皮ふ刺激等に十分に注意してください。

放射線治療中は使えますか?

治療により、皮ふが弱くなるため、放射線治療中はご使用いただけません。
放射線治療終了後にお使いいただく場合は、医師の指示に従ってご使用ください。

貼ったまま入浴できますか?

入浴できます。入浴後はタオル等を軽く当てて、アトファイン/傷あとケアテープの水分を取ってください。

防水性はありますか?

防水性はありませんが、濡れてもはがれにくいです。通気性が高いため、濡れた場合でも皮ふは蒸れにくくなっています。

軟膏やクリームを塗った後の傷あとにアトファイン/傷あとケアテープを貼れますか?

軟膏やクリームを塗った部分はアトファイン/傷あとケアテープがはがれやすくなりますので、軟膏やクリームは必要最小限の面積にとどめてください。余計に塗った場所は拭き取ってからアトファイン/傷あとケアテープをお貼りください。 また、アトファイン/傷あとケアテープの上から軟膏やクリームを塗った場合も同様にはがれやすくなります。

アトファイン/傷あとケアテープを貼ると、
肥厚性癒痕やケロイドを必ず予防できますか?

体質も影響するため、必ず予防できるわけではありません。肥厚性癒痕ひこうせいはんこんやケロイドが生じる要因は主に「体質」と「物理的剌激」があり、アトファイン/傷あとケアテープは「物理的剌激」である伸展剌激しんてんしげき
摩擦剌激まさつしげきなどを防ぐためのテープです。

傷あとの長さが20cmを超えるとき、複数のアトファイン/傷あとケアテープをつなげて貼ることはできますか?

つなげてお使いいただけます。ただし、テープを重ねてしまうとはがれやすくなるため、アトファイン/傷あとケアテープの端を直線に切ってから繋げるか、凹凸部を合わせるようにして貼ってください。

①傷あとに合ったサイズのアトファイン/傷あとケアテープを2枚を用意します。
②アトファイン/傷あとケアテープの片側の端を直線にカットします。
③アトファイン/傷あとケアテープ同士が重ならないように、カットした部分を出来るだけ近づけて貼ります。

  • 傷あとにあわせたサイズを用意します。

  • アトファイン/傷あとケアテープの端の
    つなぎ目となる部分をはさみでカットします。

    もしくはアトファイン/傷あとケアテープの端の凹凸を合わせるようにして貼り合わせます。
    このときできるだけアトファイン/傷あとケアテープ同士が重ならないようにするとはがれにくくなります。

  • アトファイン/傷あとケアテープ同士が重ならないように、
    できるだけ近づけて傷あとに貼ります。

傷あとの長さがテープよりも短いとき、テープをカットして貼ることはできますか?

できます。傷あとよりも一回り大きいサイズに切って貼ってください。ただし、切って使うと粘着面積が減るので、はがれやすくなることがあります。

帝王切開以外の傷あとにも使えますか?

ほとんどの手術の傷あと(縫った傷あと)にお使いいただけます。なお、関節部や体毛が濃い場所では、はがれやすくなることがあります。また、肌が弱い部分にお使いの際は、皮ふ剌激に十分ご注意ください

通常の傷(擦り傷、切り傷等)やニキビなどにも効果がありますか?

アトファイン/傷あとケアテープは手術後の傷あとケア専用のテープのため、傷やニキビにはお使いいただけません。

紫外線をカットしますか?

UVAカット率約85%、UVBカット率約90%です。*弊社測定値
UVA:肌の奥まで到達する紫外線で、シミやたるみの原因となる。
UVB:肌表面を赤くする紫外線で、日焼けやシミの原因となる。

どういう素材でできていますか?

基材には柔らかく、しなやかなポリエステル織布を、粘着剤には肌にやさしいアクリル系粘着剤(ラテックスフリー)を使用しています。
*下記の写真は前腕内側に使用したイメージ写真です。

女性の前腕内側にアトファイン/傷あとケアテープMサイズを貼付
テープをはがす際の痛みの軽減や傷あとに刺激を与えにくい、テープのはがし方はありますか?

テープの端から「傷あと」に向かってゆっくりはがしてください。

貼っている皮ふのかゆみや赤みがでてきた場合、どうすればよいですか?

使用を中止し、医師や看護師に相談してください。

ヘパリン類似物質とは何ですか?

ヘパリン類似物質(へパリノイド)とは、体内にある「へパリン」という物質と似た成分で、その構造中に硫酸基、カルボキシル基、水酸基など多くの親水基を持ち、高い保湿能を有しています。
ヘパリン類似物質には、保湿作用(水分保持作用)以外に抗炎症作用、血行促進作用があります。傷あとを目立たなくする効果以外に肌のかさかさや、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしなどの角化症(角質が異常に厚くなり、固くなった状態)にもご使用いただけます。

いつから使用できますか?

ヘパリン類似物質には血行促進作用があり、血液を固まりにくくする働きがあります。傷が治りきっていない状態で使用すると傷口から再び出血する恐れがありますので、必ず傷が治りきってからご使用ください。

どのくらい使い続けたら良いですか?

傷あとの治り方には部位の差や個人の体質の差があります。傷あとの状態をよく見ていただき、毎日続けて1日1~数回塗っていただきますようお願いします。患部に気になる症状(かゆみや腫れなど)が現れないようでしたら、1本を使いきってみることをおすすめします。継続して使用することで効果を実感しやすくなります。傷あとがなめらかになる、潤う、やわらかくなる、色が薄くなるといった実感が効きはじめのサインです。
ただ、5~6日間使用しても症状に全く変化がない場合は使用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師、登録販売者にご相談ください。

手術あとにも使えますか?

抜糸後で手術の傷口が治った状態であれば手術のあとにもご使用いただけます。
傷あとのつっぱり感を和らげる効果が期待できます。
目安としては手術あとがミミズバレのように赤くなり固く盛り上がった光沢のある症状がみとめられたらご使用いただけます。
※手術あとがミミズバレのように赤くなり固く盛り上がった症状を小さくする効果はありません。

何歳から使用して良いですか?

使用年齢に制限はなく、ステロイドフリーの為、赤ちゃん(新生児)から高齢者まで幅広い年齢層の方に安心して使っていただけます。

昔できた傷あとにも使えますか?

1~2年までの傷あと・やけどあとにも効果があるという報告があります。また、それ以上経った傷あと・やけどあとにもご使用いただけますが、効果を実感できなかったり、効果を実感するまでに時間がかかる可能性があります。患部の状態を見ながらご使用いただきますよう、お願いいたします。

1日何回塗ればいいですか?また、毎日塗っても良いのですか?

使用する量に特に制限はありませんが、たくさん塗ったからと言ってより効果があるわけではありません。1日1~数回毎日継続的に塗って頂くとよいかと思います。また一度に多量に塗ると白く残る場合がありますので傷あとの大きさに応じて塗布量を調節して使用してください。

妊娠中、授乳中でも使用して良いですか?

妊娠中や授乳中にもご使用いただけます。
この時期はお肌が敏感になっていますので傷あとの状態を見ながらご使用いただきますよう、お願いいたします。

使用できない傷あとはありますか?

顔面の傷あとへの使用は効能・効果(きずやけどのあとの皮ふのしこり、つっぱり)の範囲外となります。他の効能・効果(角化症、乾皮症等の改善)を期待して保湿剤として塗布することは問題ありません。また傷口、割れた部分、切れた部分、炎症がある部分などへの使用は避けてください。やけどをした直後(急性期)、水疱、炎症の強い湿疹なども避けた方が良いです。

他の医薬品と併用して良いですか?

併用できない外用剤は特にありません。不安な点等ありましたら医師、薬剤師または登録販売者にご相談の上ご使用ください。

「アトファイン傷あとケアテープ」と併用できますか?

「アトファインクリーム」を塗った後に「アトファイン傷あとケアテープ」を貼るとテープが剥がれやすくなるので併用は避けてください。テープを貼った上からクリームを塗ることもできますが、クリームが傷あとまで到達しない、テープが剥がれやすくなるなどの不具合につながります。テープを貼った後(テープを剥がして次のテープを貼る間など)の傷あとのケアには使用できます。

肌のターンオーバーとは何ですか?

ヒトの表皮細胞は基底層で形成され、約28日かけて角化し、角質細胞になり最後は垢として剥落します。組織のターンオーバーに要する時間は、一般に加齢とともに増大します。傷あとは様々な要因によってこのターンオーバーのサイクルが崩れている場合があり、しっかりとケアすることで正常化を促すことがキレイな傷あとにつながります。

ステロイドは入っていますか?

ステロイドは配合していません。年齢や体質を問わず安心してご使用いただけます。

副作用はありますか?

これといった副作用はありませんが、まれに刺激を感じたり、赤みが出たりする方もいらっしゃいます。そのような場合は使用を中止して、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。なお、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病など)をお持ちの方や、血液凝固抑制剤を服用中の方は、ご使用を控えてください。

保湿感にこだわった処方設計ってどういうことですか? 

有効成分であるヘパリン類似物質の保湿力に加え、基剤(有効成分以外のクリームを形成する成分)にも保湿力のある成分を配合しています。濃グリセリンと1,3-ブチレングリコールが該当します。これらの成分を配合することで保湿感がより実感できる処方となっています。